ぐろ~かるCM大賞2015決定!
■ぐろ~かるCM大賞 2015 ■
2013年に「天然なユキちゃん」の魅惑的な胸だけが登場する映像で、大きなインパクトを与えた宮崎の五ヶ瀬ハイランドスキー場。
そのセクシーさゆえに放送規制がかかったことを自虐しつつ、2014年からは清楚な恋人「みなみ」ちゃんとの恋愛シリーズがスタート。
日本で一番南のスキー場をしっかりと伝えていきます。2人の恋はずっと続くと思いきや、2015年では、なんと「新みなみ」ちゃんが登場し、雪上の恋は三角関係に。シリーズCMを最後まで見ると、切なさで涙してしまいます。
【授賞理由】
ついつい見てしまうCM展開のおもしろさもさることながら、そのなかで「日本で一番南のスキー場」「天然雪のやわらかさ」といった訴求ポイントを、しっかりと簡潔に伝えています。
実は深い意味がちりばめられたコピーも秀逸で、CMにより惹きつけられるファクターにもなっています。
また、CM撮影は、オンエア前なので雪のない時期ですが、ウインターシーズンのカット挿入の難しさをうまくカバーしつつ、雪が恋しくなる冬直前の季節感が出ている点も見逃せません。
放送規制がかかった2013年以降も、「女の子の語りかけ→ゲレンデ滑走シーンのカット→ナレーション」という基本フォーマットを踏襲することで、蓄積効果で伝達効果の高いCMへと繋げています。
■ ぐろ~かるPR動画大賞 2015 ■
大分県:おんせん県おおいた 「シンフロ」
「おんせん県おおいた」の定着を狙ったシリーズ第3弾のPR動画です。
元・日本代表選手が率いるシンクロチームの、温泉を舞台とした華麗な演技に目が釘付けです。
褐色の露天風呂からはじまり、山間の白濁湯、一人用の桶風呂、うたせ湯、果ては砂風呂まで、、、周りの入浴客の表情は茫然から歓喜へと変わっていきます。
「日本一の温泉で、世界のみんなを沸かせたい」そんな思いが伝わってくる秀逸なPR動画です。
【授賞理由】
なんといっても「温泉」での「シンクロ」という大胆で斬新なアイディアが高く評価されます。
強い映像インパクトで、インターネット上での拡散が重要な地方PR動画にとっての「話題づくり」に成功しています。
この映像のおもしろさは国内だけでなく、「日本一の温泉で、世界のみんなを沸かせたい」というコンセプト通り、言語の壁を越え海外の人々にも十分通じるものです。
また、大分への観光に繋げるにあたり、さまざまな特色を盛り込むのではなく「大分の魅力=温泉」に絞り、映像の舞台として終始登場することでメッセージが強く明確なものになっています。
<特別賞>
■ ぐろ~かるCM・笑える賞 ■
石川県:石川県電気工場工業組合
■ ぐろ~かるCM・おもしろキャラ賞 ■
■ ぐろ~かるCM・ナイスアイディア賞 ■
【研究所所長 鷹野義昭メッセージ】
昨年からスタートした「ぐろ~かるCM研究所」サイトによる、第1回の「ぐろ~かるCM大賞」を発表できることを、サイトを応援していただいている皆様方や動画をリンクさせていただいております広告主の企業様に深く感謝いたします。
今回の選定につきましては、2015年にノミネートされたCM118素材のなかで専門家集団による審査の結果、上記のような各賞を決定させていただきました。
最近、「テレビCMがつまらなくなった」という言葉がよく聞かれますが、地方のローカルCMや地方動画には、目を見張らされ、釘づけになり、爆笑してしまう、記憶に深く残るCMに出会うことがたびたびあります。
その背景には、制作側の気持ちが伝わる身近さ、金にものを言わせないシンプルなつくり、完璧でないからこそ生み出される隙のある楽しさ、ローカルだからこそできる冒険や大胆さなど、様々な要因があると思います。
そして何より、制作側の心意気がCMにしっかりと込められて、コンセプトとして一本筋が通っていること。今回受賞のCM全てについて、こうしたことがまぎれもなく当てはまるものと考えております。
2016年は、300素材のCMノミネート数を目指して、頑張っていきたく思います。応援のほどよろしくお願いいたします。今後とも、サイト運営や様々な活動を通じて、地域振興やテレビCMの活性化の一助になれば幸甚でございます。